ワタミタクショクは16日、50~70代の高齢者を対象に実施した「増税後の高齢者の生活・意識調査」の結果を発表した。それによると、消費増税後の1食当たりの夕食費は増税前と比べて76円減少したことがわかった。

同調査は、2014年4月7日~8日の期間にインターネット上で行われ、50~70代の男女600人から有効回答を得た。

増税の影響を「感じる」と答えた人は82.0%。増税を感じる場面は、「スーパー・コンビニ」が74.3%で圧倒的に多く、以下、「飲食店」が33.7%、「デパート」が20.2%と続いた。

増税前に比べて、買い物で購入が慎重になったと思う人は77.1%。毎日の「食費」の見直しで節約を意識している人が多く、内訳は「内食の量や献立数」が57.9%、「外食の回数」が57.3%、「食材の購入先」が48.1%となった。

増税後の1食当たりの平均夕食費は928円で、増税前の852円と比べて76円減少。増税後は中央値(251~500円)以下の食費分布が増えており、節約の意識が働いたと推測できる。また、都市部と郡部を比較したところ、都市部の方が約200円高くなっていたという。

増税前と増税後の1食あたりの夕食費はいくらか

2015年に予定されている10%への消費税増については、84.0%が「不安」と回答。特に女性では「不安」と答えた割合は88.6%に上った。