日本精工は4月4日、大型ギヤボックス用「長寿命大形ころ軸受」を開発したことを発表した。長寿命大形ころ軸受は日本精工独自で開発した材料と特殊熱処理技術を組合せることにより、白色組織はく離寿命を含めた耐はく離性を備え、従来品に比べ長寿命化を実現している。

風力発電機や鉱山・建設機械、鉄鋼設備などの大型産業機械のギヤボックスでは、重荷重を支えるためにころ軸受が広く使用されている。さらに近年、風力発電機では、発電量を増やすため大型化が進んでいる。また、鉱山・建設機械、鉄鋼設備では過酷な条件下で使用されている。その為これらの大型ギヤボックスに用いられる軸受には高い信頼性が求められていた。

風力発電機用ギヤボックスの構造

長寿命大形ころ軸受は、従来品に比べて性能を向上し、過酷な使用環境においてもギヤボックスの信頼性向上に貢献する。

日本精工では、風力発電機などの重荷重下で使用される大型のギヤボックス向けに本製品を拡販し、売上として2017年にグローバルで10億円/年を目指していく。