石川県能登町藤波地区の神目神社で、田んぼや海の中で樽を奪い合う「酒樽がえし」が行われる。開催日時は4月2日。

酒樽かえしの様子

肌寒い中、泥だらけになりながら酒樽を奪い合う

当日は、1斗入りの酒樽に酒を入れて供え、祝詞があげられた後、神目神社の氏子若衆10名あまりが、真新しいふんどし姿になり、田や海の中でその酒樽を奪い合う。

同祭りは、辺田の浜・柳倉・間島からそれぞれ五升樽を供えたあと、一つ樽にあけて奪い合い、その勝負により大漁を占ったことに由来する。昭和21年以降2~3回行われただけで途絶えていたが、昭和50年復活して現在に及んでいるという。