生活者の意識・実態に関する調査を行っているトレンド総研は、個人ブロガーを対象にした活用実態調査の結果を公表した。調査は、3月12~14日の間、20~30代の定期的に個人ブログを更新している500人を対象に実施した。
まず最初に、今回の回答者が利用しているブログサービスのトップは「Ameba(アメーバブログ)」で54%。次いで、「FCブログ」(19%)、「楽天ブログ」(16%)、「Yahoo!ブログ」(9%)、「livedoorブログ」(8%)の順に続いた。
次に、ブログをやっていて得をしたと感じることがある人は84%。具体的には、 「人とのつながりが広がる」という回答が68%と約7割を占め、「同じ趣味の仲間を日本中に募ることで、知らない技術や知識などが手に入る。」、「興味のあるジャンルのブロガーさんと知り合えて、情報交換できるようになった」などの声が聞かれた。
こうした実態に対して、サイバーエージェント「Ameba」広報担当の鳥羽氏は「ブログを通して、日常生活ではつながれなかった人とコミュニケーションが取れたり、新たな人との出会いが生まれたり、ということにつながっている」とコメント。また、「この10年間でブログが身近なメディアになったことで、ブログを活用して上手に“自己実現”をする人が増えた印象」と分析する。
調査の結果でも、76%が「ブログを続けることは、自己実現につながる」と回答。実際に、「舞台のリポートを書くことで、出演者と仲良くなれた」(27歳/男性/学生)、「ブログがきっかけで、雑誌のウェブサイトでの漫画連載が決まり、小学生からの夢だった“漫画家デビュー”を果たせた」(37歳/女性/自営業)といったエピソードも挙がった。
鳥羽氏は、「ものまねメイクで話題の“ざわちん”さんなど、ここ最近もブログ発のニュースターが生まれ続けている。一芸がある方の発信の場としても、ブログは有効」と語る。ブログは、それを通じた人とのつながりを発端に、夢や自己実現へもつながる可能性を秘めた魅力あるメディアだと言えそうだ。