新横浜ラーメン博物館(神奈川県横浜市)はこのほど、オープン20周年を迎えることを機に、開館当初から企業使命としてかかげていた「日本の食文化としてのラーメンを世界に広げる」を実現するべく、10年以内を目処に欧州に進出することを発表した。

新横浜ラーメン博物館

2013年は訪日外国人客が15万人

現在、世界各国で日本のラーメンに関する認知度が高まっているという。これまで日本食というと、寿司や高級和食といった客単価の高い料理を指すケースが多かったが、近年は日本の大衆食文化、特にラーメンに注目が集まっている。

同館を訪れる訪日外国人客も徐々に増え続け、2008年には年間10万人、2013年には15万人にまで達した。ラーメンを食べることをひとつの目的に日本を訪れる外国人客も増えてきており、日本の食文化としてのラーメンがインバウンドに繋がるまでに至っている。

同館を訪れる訪日外国人客

そこで同館はラーメンの更なる普及を目的とし、10年以内を目途に欧州へ進出する。海外進出先として欧州を選んだ理由として、同社は欧州は歴史ある大陸で文化に対しての関心も高いこと、アニメなどの日本のサブカルチャーも浸透しており、日本の食文化としてのラーメンを広めるには最も適した場所であることを挙げている。

なお、具体的な進出国に関しては現在調査中で、2年後を目処に具体的にプラン作成に入る。

展示ギャラリーを全面リニューアル

同館ではオープン20周年を迎えるにあたり、展示ギャラリーをグローバルミュージアムとして全面リニューアルする。多言語化はもちろんのこと、日本人が当たり前だと思っていることは、外国人にとっては新鮮なことも多いことから、グローバルな視点から展示構成をリニューアルするという。