Qualcommは、20nmプロセスを採用した自動車向けLTE Advanced Category 6対応SoC「Gobi 9x30」および、5モードのグローバルなLTEに対応する64bitオクタコアチップ「Snapdragon 615」とクアッドコアチップ「Snapdragon 610」、3G/4G LTEマルチモードモバイル端末向けにCMOSパワーアンプおよびアンテナスイッチを統合した「QFE2320/QFE2340」を発表した。

「Gobi 9x30」は、同社の第4世代LTEチップで、LTE FDDとTDDモードの最大40MHzのキャリアアグリゲーションを含む3G/4G接続により下り最大300Mbpsデータレートを実現できるほか、次世代Global Navigation Satellite System(GNSS)エンジン、デュアルストリーム802.11ac Wi-FiおよびBluetooth 4.1対応の「QCA6574」などに対応しており、「Gobi 9x30」と「QCA6574」は、自動車向けSoC「Snapdragon 602A」として統合されているという。

なお、Gobi 9x30はすでにサンプル出荷を開始している。

一方のSnapdragon 615/610は、同社の第3世代LTEモデムで、LTE-Broadcast、LTE Dual SIM Dual Active(DSDA)を含むCategory 4データレートに対応しているほか、LTE、HSPA+(最大42Mbps)、CDMA、TD-SCDMAの各通信規格をサポートしている。

また、GPU「Adreno 405」も搭載しており、ハイエンドニーズに柔軟に対応することを可能にしている。

なお、Snapdragon 610/615を搭載したQualcomm Reference Design(QRD)は2014年第4四半期に利用可能となる予定であるほか、Snapdragon 610/615そのものは2014年第3四半期のサンプル出荷が予定されており、同年第4四半期に商用端末に適用される予定だという。