平凡社はこのほど、平凡社新書『47都道府県別 日本の地方財閥』を発売した。著者は菊地浩之氏。価格は800円(税別)。

『47都道府県別 日本の地方財閥』(出典:平凡社Webサイト)

同書によると、地方財閥は江戸時代以来の地主・老舗系、明治維新後の工業・商業金融系の4つのパターンに分類できるという。地主系は豪農や庄屋層が多かった東北地方に目立ち、老舗系は東海や近畿の呉服商、酒造家が発展したケースが多い。また、九州では炭鉱財閥の「筑豊御三家」が象徴となっているなど、各地域の特色を活かした産業が発達してきたことがわかる。各都道府県の高額納税者上位十傑を掲載し、特徴的な家系の詳細を紹介する。

主な内容は、「第一章 北海道・東北(板谷家、相馬家、佐々木家、辻家、長谷川家、三浦家、伊沢家、氏家家)」、「第二章 関東(原家、渡辺家、岩崎家、大川家) 」、「第三章 甲信越(中野家、山口家、西脇家)」など。

著者の菊地浩之氏は1963年北海道生まれ。國學院大學経済学博士号を取得。専門は企業集団、企業系列の研究で、ソフトウェア会社に勤務しながら論文・著作を発表している。著書に『日本の地方財閥30家』(平凡社)などがある。