中国Lenovoは1月29日、米GoogleからMotorola Mobilityのスマートフォン事業を買収すると発表した。買収額は29.1億ドル(約2972億円)。

Lenovoによると、この買収により、成長を続けている同社のスマートフォン事業を更に強化できるとしている。Lenovoは、主にアジア圏で安価なスマートフォンを販売しており、市場シェアを拡大。モトローラは北米やラテンアメリカで市場シェア3位を確保しており、一定のポジションを築いているため、Lenovoのスマートフォン市場における存在感が増すものと見られる。

買収額29.1億ドル(約2972億円)のうち、14.1億ドル(約1440億円)を近日中に支払うとしており、6.6億ドル(約674億円)が現金で、7.5億ドル(約766億円)はLenovoの普通株式で支払われる。残りの15億ドル(約1532億円)は、3年間の約束手形として支払い予定だ。

買収内容は、Moto XやMoto Gといった現在販売しているスマートフォンと開発中の製品群で、特許ポートフォリオの大半はGoogleが所有権を維持するという。

GoogleのCEO ラリー・ペイジ氏は、「この売却によって、GoogleはAndroidエコシステム全体のイノベーションに集中できるようになる」とコメントしている。