富士フイルムは1月23日、レンズ一体型デジタルカメラ「FinePix S1」を発表した。発売は2月22日で、価格はオープン。推定市場価格は48,000円前後となっている。

「FinePix S1」

最大焦点距離1,200mm(35mmフィルム換算時)の超望遠レンズを搭載する光学50倍ズームモデル。新たな特徴としては、一体設計されたレンズとボディの約70カ所にシーリングが施され、光学50倍という高倍率機で世界初となる防塵・防滴仕様が実現された。悪天候や砂埃が舞う屋外環境でも撮影が可能となっている。

防塵・防滴仕様となっている

レンズは11群13枚構成で、高性能な非球面レンズやED(異常低分散)レンズを効果的に配置。また、フジノン独自の多層コーティング技術「スーパーEBC」が施されており、収差の少ない画像や、ゴースト、フレアを抑えた撮影を実現する。望遠時に発生しやすい手ブレ対策としては、シャッタースピード約3段分のレンズシフト式手ブレ補正機能を搭載。動画撮影時には電子式手ブレ補正を合わせた5軸手ブレ補正により、縦回転・横回転・垂直方向・水平方向・光軸回転のあらゆる方向の手ブレを効果的に抑制する。

また、0.2型・約92万ドット表示の電子ビューファインダー(EVF)や、AF最短0.14秒、起動0.68秒、撮影間隔0.65秒、最速10コマ/秒の高速連写など高速なレスポンスで、快適な撮影を楽しめる。そのほか、Wi-Fi(無線LAN)接続機能により、スマートフォンやタブレット端末への撮影画像のワイヤレス転送、スマートフォンなどからのリモート撮影が可能だ。

主な仕様は、撮像素子が有効1,640万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)、レンズの焦点距離が24~1,200mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.8~F5.6、対応感度がISO100~ISO12800(ISO6400、ISO12800選択時は記録画素数に制限あり)となっている。背面のモニターは約92万ドット・3型の液晶方式。

利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードおよび内蔵メモリ(約37MB)で、動画の最大記録画素数はフルHD(1,920×1,080ドット)/60p。

バッテリーは専用のリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約350枚。本体サイズはW133.1×D110.3×H90.9mm、重量は本体のみで約640g、付属電池とSDカードを装着した状態で約680gとなっている。

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