米Intelは6日(現地時間)、米国ラスベガスで開催する2014 International CES(CES 2014)の基調講演で、プロセッサに超小型SoC"Quark"を搭載したSDカードサイズの小型PC「Edison」を発表した。2014年夏までに提供を開始する予定だという。
「Edison」は、白物家電や産業機器といったあらゆるデバイスを、ネットワークに接続して活用するIoT(Internet of Things)や、ウェアラブル端末など小型デバイス向けに提供する。
Intelが2013年10月に発表したArduino互換となる開発ボード「Galileo」をより小型に洗練したような製品となっている。
SDカードサイズの小型パッケージ内に、プロセッサに22nmプロセスで製造する低消費電力の超小型SoC「Quark」を搭載するほか、Wi-FiモジュールとBluetoothモジュールを備える。加えて、LPDDR2やNANDフラッシュストレージだけでなく、柔軟な拡張が可能なI/O機能を搭載するという。Linuxをはじめとする複数のOSに対応する。
■「Quark」と「Galileo」については記事は以下のレポートを参照ください
・【レポート】IDF 2013 - 突如現れた低消費電力プロセッサ「Quark」の謎に迫る
・【レポート】米Intel、Arduino互換となるQuark X1000搭載Galileoボードを発表 - データシートから概要を読み解く
・【レビュー】Intel Galileoを試す - 超小型SoC「Quark X1000」搭載のArduino互換ボード
Autodeskの回路作成ソフト「123D Circuits」に「Edison」向けのライブラリが追加されており、これを利用した製品開発などもすでに行われているという。また、Intelでは「Edison」を使用した製品の例として、ハンズフリーのスマートヘッドセットやワイヤレス充電器などのリファレンスデザインを開発している。