米AT&Tは6日(現地時間)、4Gモバイルブロードバンドサービス向けに「Sponsored Data」サービスを発表した。特定のコンテンツやサービスを利用したモバイルユーザーの4Gデータ費用を、サービスプロバイダや企業が負担する。

AT&Tを含めて米国のワイアレスキャリアは制限なしの4Gモバイルブロードバンドプランを用意していない。モバイルユーザーはひと月に使用できるデータ容量の制限を抱えているため、データ容量を消費するコンテンツやサービスへのアクセスには消極的である。AT&TはSponsored Dataサービスを「電話の1-800番号や、オンラインショップの無料配達に似ている」と説明している。ユーザーはWebサイトやアプリに表示される通知を通じて、データ容量を消費しないSponsored Dataのコンテンツやサービスであることを把握する。映画の宣伝動画の提供、ゲームのサンプル提供、特定のショッピングページへの誘導など、プロバイダはSponsored Dataサービスを活用することでユーザーのモバイルコンテンツやサービスの利用を促せる。また、社員が自分の端末で使用した特定のアプリやサービスのデータ費用を会社が支払うなど、BYODを採用している企業のソリューションにもなる。