東芝は、撮影と同時に被写体の距離情報を計測・出力できるカメラモジュール「TCM9518MD」のサンプル出荷を2014年1月31日より開始する。同モジュールは9月27日に発表され、1/4型で500万画素のCMOSイメージセンサー2基と同社独自開発の画像処理LSIを搭載することなどが明らかにされていた。
同モジュールにより被写体との距離情報が記録された撮影データを使えば、撮影後のソフトウェア処理によって、ピントを合わせ直したり、"ぼかし"の効果を加えたり、不要なもの消すといったことが可能となる。こうした処理を加えない"生"の撮影画像は「ディープフォーカス画像」と呼ばれ、広範囲にピントが合ったものになるという。
イメージセンサーは2基の500万画素CMOSだが、画像処理LSIにより、1300万画素の出力が可能。開放F値は2.4。30fpsの1080p動画も撮影できる。サイズはW18×D12×H4.65mmで、現行の1300万画素カメラモジュールに比べて薄いため、スマートフォンやタブレットのさらなる薄型化に貢献できるとしている。