明治と仏パスツール研究所は12月11日、LB81乳酸菌の摂取により、腸管内に分布する免疫細胞に働きかけ、その細胞の老化を防ぐとともに、腸の炎症を抑え、腸管バリア機能を向上させることを確認したと発表した。

これまで乳酸菌は、主に腸内細菌に直接作用して、善玉菌の増殖を促進し、悪玉菌の増殖を防ぐことで、腸内細菌叢のバランス、すなわち「腸内フローラ」を改善し、便秘や下痢の解消などの健康作用が得られると考えられていた。今回の成果では、腸内フローラのバランスを腸管内の免疫細胞の老化や腸管バリア機能の低下が崩すことで、腸の老化を引き起こし、さまざまな疾病の原因となることが示されたこととなる。

明治では、LB81乳酸菌がこうした疾病を予防し、全身のアンチエイジングに寄与する可能性があるのではないかとコメントしている。