Freescale SemiconductorとARM、Oracleは11月5日、IoTゲートウェイ向けワンボックスプラットフォームを発表した。これにより、新しい垂直統合型のサポートを提供するという。

3社はすでに協業により、さまざまなIoTサービスの導入と管理を標準化し、一元管理するためのサービスプラットフォームを確立している。今回のワンボックスプラットフォームは、エンドツーエンドのソフトウェアと階層形式の集中型スマートゲートウェイを統合したもので、IoTサービスを安全に導入・管理するために共通化されたオープンな枠組みとなっている。同プラットフォームは、ホームオートメーションとスマートエネルギーのアプリケーションのサポートを特徴としている。

Freescaleは、ワンボックスプラットフォームでスマートグリッドとテレヘルスのIoTサービス市場をサポートすることをすでに発表している。ワンボックスのテレヘルスサービスは、医療施設および家庭の両方の環境に導入するのに適しているという。また、IoTサービスプロバイダがContinua Health Allianceの認可を取得するための要件を満たしやすくするよう設計されている。

Freescaleのワンボックスプラットフォームを基盤とするボックス(スマートサービスゲートウェイ)は、さまざまなIoTサービスプロバイダの各ボックスを一元管理する単独のアプライアンス製品に統合することができる。さらに、Freescaleのマイコン「Kinetis」、アプリケーションプロセッサ「i.MX」、通信プロセッサ「QorIQ」を採用するワンボックスプラットフォームでは、OracleのJavaソフトウェアが稼働するとともにARMのSensinodeソフトウェアが組み込まれており、低消費電力の多数のエッジノードデバイスを6LoWPAN、CoAP、およびOMA Lightweight M2Mなどの標準化された技術で安全に接続する。3社は、これらの技術が連携して機能するエンドツーエンドの安全なIoTゲートウェイプラットフォームを提供し、IoTサービスの普及を迅速化および簡素化するとしている。