パナソニックは10月31日、プラズマディスプレイの生産を12月で終了すると発表した。事業構造改革を進め、経営リソースを集中するためと説明している。

同社は2000年以降、大画面ディスプレイはプラズマディスプレイパネル(PDP)、中小型ディスプレイは液晶ディスプレイ(LCD)というパネル戦略を進めていたが、LCDの大型化が急速に進んだことやリーマン・ショックなどによる価格競争の激化によりPDP事業の採算が厳しくなっていた。

これにより、兵庫県尼崎市にある第4工場に生産機能を集約して業務用途への事業転換を進めていたが、PDP需要の減少により事業継続が困難であると判断して生産終了を決定したという。

今後の予定では、第4工場におけるPDPの生産を12月で終了し、2014年3月末をもって兵庫県尼崎市の第3工場(停止中)と第4工場、第5工場(休止中)の事業活動を停止する。

PDP事業の沿革(同社リリースより)