あなたは左利きですか?

少数派であるがため、何かと珍しがられる左利き。「左利きの人は器用」「天才が多い」というイメージがあるが実際はどうなのだろうか。今回はマイナビニュースの「左利き」会員にホンネを聞いてみた。

Q.あなたは左利きですか?

■女性

はい 6.8%
いいえ 93.2%

■男性

はい 13.1%
いいえ 86.9%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)左利きで得したこと・損したことを教えてください

■損したこと
・「矯正しようとする人がいて本当にきつかった、ナイフや駅の改札が不便」(31歳女性/通信/秘書・アシスタント職)
・「ハサミを使う時は右で持たないといけないので、細かく切ったりできない」(40歳男性/自動車関連/技術職)
・「近所のおばちゃんにぎっちょと言われて、不器用という意味だと思って泣いた」(23歳女性/情報・IT/技術職)
・「体育でソフトボールをやる時、右利き用のグローブしかなかったので非常にやりにくかった」(22歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)
・「嫁に『左利きが鬱陶しい』と言われる」(29歳男性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「給食当番の時は隣の人と肘はぶつかるわ、お玉は使いにくいわでいい思い出がない」(25歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「野球で守る場所が限られる」(42歳男性/建設・土木/営業職)

■得したこと
・「字を書くのは右に直したので、ものさしで線を引く時に両方で書けるため、人より早い」(40歳女性/医療・福祉/専門職)
・「結局両利きになり、鍋奉行(片方で食べて、片方で料理する)が自在にできる」(29歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「野球で重宝がられる」(38歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「初対面でも話題にできる、うらやましがられる」(29歳女性/医療・福祉/専門職)
・「利き手をきっかけに話しかけられる」(26歳男性/小売店/販売職・サービス系)

■総評
マイナビニュース会員760名のうち左利きだと答えた人は約1割(74名)で、やはり少数派だった。男女別にみると、女性6.8%、男性は13.1%でほぼ倍という結果に。「女性より男性の方が左利きが多い」という統計もあるようだが、今回の結果も正しくその通りのものとなった。

そんな左利きの74名に「損したこと」と「得したところ」を聞いてみた。まず「損したこと」だが、特に不便が多いのが「駅の改札」ということだった。自動改札機に切符を入れる時、左手で切符を出し、右手に持ち替えて改札に通さなければならないため、肘をぶつけてしまう人もいるようだ。改札機だけにとどまらず、自動販売機など世の中の多くのモノが右利き仕様のため、不便を強いられることが多いそうだ。また、「隣の人と腕がぶつかる」という回答も数名から寄せられた。食事をする時やカウンター席に座った時、隣に座る右利きの人と腕がぶつかりやすく気を使わなければならないらしい。

何かと苦労の多い左利きだが、「得したこと」もあるようだ。最も多かったのは「珍しがられる」という回答で、珍しがられて野球部にスカウトをされた人もいるそうだ。また、「左利きすごい!」と1カ月に1度は言われるという人もいた。他にも「忙しい時に、何かを食べながらものを書いたりできる」「消しゴムと鉛筆を同時に使える」などなど、左利きならではの特技も明かされた。

ちなみに筆者の母親も左利き。左利きで得したこと・損したことを尋ねてみたところ、「得したことはないけど、不自由したこともないね」と、かなりアッサリした答えが返ってきた。右利き社会の中で不便なこともきっと多いのだと思うが、本人はそれほど意識していないようだ。

調査時期:2013年7月11日~2013年7月24日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男性360名/女性400名
調査方法:インターネットログイン式アンケート