東京都は3日、燃油価格の高騰を受け、島しょ漁船用の緊急対策を実施すると発表した。
都によると、漁業は経費に占める漁船用燃油費の割合が他の産業と比べて高く、近年の燃油価格の上昇が経営に与える影響は甚大となっているという。そこで都は、島しょ地域の重要産業である水産業を下支えするため、今回の緊急対策を実施することを決定したとしている。
実施時期は2013年10月1日以降の燃油使用分から。支援対象は島しょ地域の漁業者で、東京都漁業協同組合連合会を通じて補助を行う。内容は、燃油価格高騰時に過去の実績との価格差を補填する国の制度により、補填金が支出される際、都が上乗せする形となる。金額は、補填金のうち漁業者負担分の2分の1相当額。