就活時によく聞かれる「機電系」という言葉。いつの時代も重宝される貴重な存在でもあります。今回はその機電系の人気のヒミツに迫ってみましょう。
■そもそも機電系学生とは?
機械工学・電気工学・電子工学に該当する学力や知識を備える学生のこと。高等専門学校や大学には、これらの専門分野を学ぶ学課が多く存在しています。
かつては学生も多かったものの、最近では子供の減少や他専門分野に関する学校の増加などが影響し、その数を落としています。そのため企業側の募集に見合った数の学生がいないといった状況も起きています。
■ものづくりの場面に機電系あり
ひとくちに理系といっても、学ぶ内容によって目指す企業は変わってきます。機電系学生が専門性を生かそうと思ったときに、選択肢としてまず思い浮かぶのは機械メーカー、自動車メーカー、電化製品メーカーなど。もちろんそれらの企業も優秀な技術者を求めているのですが、実は化学系メーカー、文具メーカー、食品メーカーなども機電系の学生を欲しているのです。
というのも、何かものを作るところには絶対に機械・電気の知識が必要になるから。多くの企業が機電系だけに向けたDMや、採用サイトの特別コンテンツを作成、また研究室をまわり、熱いラブコールを送っています。入社後も、貴重な戦力として会社の中で重宝されることでしょう。
■中途半端な技術では仕事はできない
しかし、安定した就職をするためにいきなり機電系の知識を身につけようとしても、その奥深さについていけない可能性もあります。興味がなければ技術も身につかないため、仕事に生かすことは難しくなってしまうのです。
機電系で就職を目指す人は、自分が将来的にどんな技術者になりたいのかといったビジョンをしっかりと持つことも大事です。また、お子さんや周りの若者が機械に興味を持っている…という人は、その芽を伸ばしてあげることをおすすめします。