オリンパスメディカルシステムズは10月1日、内視鏡下外科手術や開腹手術において、血管封止や組織の切開・剥離を行うエネルギーデバイス「THUNDERBEAT(サンダービート)」の国内販売を、2013年10月7日より開始すると発表した。

外科手術用エネルギーデバイスは、手術の際に血管の封止や組織の切開・剥離を行う医療器具で、高周波や超音波などのエネルギーを用いて組織を高温にし、タンパク質の変性を促し、血管壁同士をつないで封止、切離を行うことができる。

同製品は、日本国内の医療従事者のニーズを反映させ、1本のデバイスで、血管の封止に優れるバイポーラ高周波エネルギーと、組織の切開に優れる超音波エネルギーの2種を同時に出力できる機能を搭載。これにより、迅速な血管封止や切開・剥離操作で手術時間の短縮を図ることが可能となり、医師および患者の負担軽減につなげることが可能だと同社では説明している。

なお、同製品の価格は9万7650円だが、長さやグリップの違いにより、複数のラインアップが用意されているという。また、同製品単体では意味がなく、システムの本体となる「サージカル ティシュー マネジメントシステム 超音波凝固切開装置USG-400」ならびに「高周波焼灼電源装置ESG-400」と組み合わせて使用する必要があるという。

サージカル ティシュー マネジメントシステム サンダービートの外観

サンダービートの挿入部先端