Cadence Design Systemsは9月9日(現地時間)、「Palladium XP II Verification Platform」、および「System Development Suite」の強化版を発表した。

「Palladium XP II Platform」は、Palladium XPエミュレーションテクノロジ上に構築され、検証スピードが最大50%向上し、キャパシティを23億ゲートまで拡張できる。また、消費電力の削減とゲート密度の増加により、より小さな面積でより大きな容量を実行できるため、全体の総所有コストが削減できる。さらに、シミュレーションアクセラレーション用に、モバイルおよびコンシューマ向け新プロトコル8件のサポートを追加した。

また、早期に高速、かつ高精度なハード/ソフトウェア検証の必要性が高まっていることを受け、「Palladium」を中心とした「System Development Suite」に、2つの機能を追加・拡張した。1つは、同社の「Virtual System Platform」と「Palladium XP」シリーズを組み合わせたハイブリッドテクノロジ。これにより、組み込みOSの検証スピードを最大で60倍加速させた他、 ハードウェア/ソフトウェア検証スピードも10倍向上させている。もう1つは、システム環境の先進的な仮想化のための組み込みテストベンチで、テープアウト前に周辺ソフトウェアドライバの検証を可能にした。この結果、シリコン完成後のシステムのさらに早い立ち上げを実現している。