STMicroelectronicsは、高い電力効率を実現したBluetooth 4.0 Low-Energy Single-Modeチップ「BlueNRG」を発表した。

同製品は、スマートフォンやタブレットなどのBluetooth Smart対応機器と、Bluetooth Smart Ready対応機器の接続に必要な機能を提供する。低消費電力の無線送受信動作により、小型コイン型バッテリのみで数ヶ月あるいは数年間にわたって駆動する無線アクセサリ製品を実現することができる。最新のBluetooth 4.0規格に準拠している他、独自の無線制御プロセッサBluetoothファームウェアが内蔵されているため、ワイヤレス機器設計が簡略化される。さらに、Bluetooth 4.0 Low-Energyワイヤレステクノロジーにより、消費電力が従来のBluetoothよりも格段に小さい。また、主要モバイルOSならびにデスクトップOSがBluetooth Smart Ready動作をサポートしているという。

具体的には、ピーク電流が、0dBm時の送信モードで8.2mA、受信モードで7.3mAと低いのに加え、省電力管理機能を備えており、動作モードを素早く切り替えて、電力損失を最小限に抑えられる。また、各種のBluetooth Low-Energyプロファイルをアプリケーションプロセッサに実装するため、使用するホストマイコンの種類やプロファイルを柔軟に選択することができる。この他、内蔵された不揮発性メモリにより、屋外でも容易にファームウェアをアップグレードでき、Bluetooth規格の将来のリリースにも継続的に準拠することができる。内蔵Bluetooth 4.0 Low-Energyプロトコルスタックは、GAP/GATT/SM/L2CAP/LL/RF-PHY。プログラム可能出力は-18dBm~+8dBm。無線リンクバジェットは最大96dBとなっている。

なお、パッケージは5mm角のQFN32、もしくは2.6mm角のWCSP。価格は1000個購入時で約1.8ドル。現在サンプル出荷中で、2013年中に量産開始の予定。

STのBluetooth 4.0 Low-Energy Single-Modeチップ「BlueNRG」