東急電鉄、東急エージェンシーは、リコーが開発したクラウドサービス「Clickable Paper」およびスマートデバイス対応無料アプリ「RICOH TAMAGO Clicker」を活用し、広告とデジタルコンテンツを連携させるサービス提供を開始した。

「TAMAGO Clicker」は、「RICOH TAMAGO Clicker」を起動して対象を撮影するだけで、動画や音声などのマルチメディア情報、関連情報やeコマースなどのWebサイト、SNSページなどが表示され、地図や電話、Eメールなどスマートデバイス内の機能と連携させることができる。

通常、このようなしかけには、2次元バーコードを利用するケースが多いが、「TAMAGO Clicker」はバーコードの埋め込みは不要で、紙面デザインには影響しない。画像認識には、リコー独自開発のリコービジュアルサーチの技術が活用されており、写真やテキストなどさまざまなコンテンツを含む紙媒体において、撮影されたページ内の位置も特定することができる。

東急電鉄と東急エージェンシーは、両者が展開する広告ブランドである「TOKYU OOH 」と「Clickable Paper」を連携させたサービスの第1弾として、東横線・田園都市線渋谷駅で日本バドミントン協会主催のバドミントン国際大会「YONEX OPEN JAPAN 2013」開催告知の駅ばりポスターの掲出を開始した。「TAMAGO Clicker」アプリを起動してカメラで撮影することで、同大会ホームページに誘導する。

「YONEX OPEN JAPAN 2013」開催告知を例にした「TAMAGO Clicker」の使い方

今秋には、東急電鉄が発行する沿線情報のフリーペーパー「SALUS(サルース)」の誌面を活用し、「Clickable Paper」で同誌とスマートフォンを連携させ、購買サイトまで誘導する広告を予定しているほか、バス停看板やデジタルサイネージへの展開も考えているという。