リコーは、RICOH TAMAGOシリーズ第2弾となる、「RICOH TAMAGO Clicker」をApp Storeで無料公開した。また、リコーWebサイト内に、RICOH TAMAGOシリーズ専用ページ「TAMAGO Labs.」を本日公開している。

「RICOH TAMAGO」は、ビジネスの「たまご」となるような世の中に役立つソリューションを開発して市場に投入し、実際に活用してもらうことで市場の反応やフィードバックを得ながら、付加価値の高いビジネスにつなげていくことをコンセプトとした取り組み。昨年5月には、第1弾としてiPadアプリ「RICOH TAMAGO Presenter」を発表している。

「RICOH TAMAGO Clicker」は、雑誌などの紙媒体の任意の位置をiPhone/iPod touch/iPadで撮影するだけで、撮影対象に関連したさまざまなデジタルコンテンツやサービスへのリンク先情報を表示するアプリケーション。

「RICOH TAMAGO Clicker」の概要

このアプリは、リコーの研究開発子会社であるリコーイノベーションズインク(米国カリフォルニア州シリコンバレー)が開発したリコービジュアルサーチ(RVS)の技術を応用したもので、iPhone/iPod等で撮影した画像を、同社のClicker Paperサーバに送信し、あらかじめそのサーバに登録されている画像と照合。合致していた場合は、その画像に紐づけられたPDFやリンク情報を表示するというもの。

本アプリを通じて対象のページを撮影するだけで、動画や音声などのマルチメディア情報、関連情報やeコマースなどのWebサイト、SNSページなどが表示され、容易にアクセスができるほか、地図や電話、EメールなどiPhone/iPod touch/iPad内の機能と連携することができる。1つのリンク領域に対して最大6つまで関連リンクを埋め込むことが可能。

「RICOH TAMAGO Clicker」の初期画面

カメラで撮影すると

その画像に対応したリンクが表示される

画像照合は、画像の特徴を抜き出して行い、対象とする画像の範囲は任意に設定することが可能だ。また、低解像度や斜めから撮影した画像でも照合できるという。

QRコードと似たようなサービスだが、QRコードは、あらかじめ印刷しておく必要があるが、TAMAGO Clickerは、すでに出版済みの紙媒体でも、あとから対象画像をサーバに登録すれば対応できる。

本アプリを活用したサービスが、2月23日に発売されるAERA English(2012年4月号、朝日新聞出版)にて試験的に始まり、iPhone/iPod touch/iPadで撮影したAERA English内のページを認識し、各記事に関連するWebサイトやマルチメディア情報などのリンクを自動的に画面に配信する。また、既刊の2012年2月号、3月号も対応しており、本日から利用できる。

今後は、新聞、雑誌、カタログ、ポスターなど幅広い紙媒体での採用を提案し、ユーザーの方々からのフィードバックを元に、さらにサービスを進化させていくという。