俳優の東山紀之、北村一輝、女優の水原希子らが、シリーズ完結編となる映画『トリック劇場版 ラストステージ』(2014年1月11日公開)に新キャストとして出演することが決定し、シリーズ史上初となるマレーシアでの海外ロケが行われたことが31日、明らかになった。
2000年7月クールに、テレビ朝日系で放送された連続ドラマ『トリック』。自称・超売れっ子実力派マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と、自称・天才物理学者の上田次郎(阿部寛)の迷コンビが、さまざまな怪奇現象を調査し、そのトリックを暴いていくというストーリーで、これまで3作の連続ドラマと劇場版、2作のスペシャルドラマとスピンオフドラマが制作された。
そのシリーズ最終章となる本作で初の海外ロケが行われた。今月5日、マレーシア・クチンにクランクイン後、約3週間の撮影を実施。クチンは、マレーシアの首都・クアラルンプールから飛行機で約2時間ほどのボルネオ島にある都市で、都市名の「クチン」はマレー語で「猫」を意味する。街中には猫の像が点在するなど「猫の街」としても有名で、ボルネオ島のジャングルと雄大に流れるサラワク川の大自然が、完結編に華を添える。
初の海外ロケに主演の仲間は「まさか最後の作品が海外になるとは…」と驚きを隠せない様子で、「寂しい気持ちもありますが、今回、マレーシアに初めて来て、キャスト・スタッフが汗だくで頑張っているという懐かしい"トリック"らしい雰囲気の中で撮影できましたので、ぜひ、みなさん楽しみにしていてくださいね」とコメント。一方、仲間と共にシリーズの人気を支え続けてきた阿部は、「"トリック"で海外には以前から来てみたかったです」と明かし、その理由を「日本ではいろいろな村や山の中でロケをしたので、もうロケをするところはないんじゃないかと思っています」と語っていた。
本作では仲間、阿部、生瀬勝久、野際陽子といったドラマからのレギュラーメンバーに加え、新たなキャストを追加。貿易会社の社員・加賀美慎一役の東山は、「シリーズの最後の作品に出演できることは大変うれしいことなので、頑張って暑さと、監督の撮影スピードと戦い、有終の美を飾りたいと思います」、メンバーに同行する医師・谷岡役の北村は「本当にみなさんのキャラクターが強いので、それに飲まれることなく、"トリック"の世界にうまく入っていければと思います」とそれぞれ意気込んでいた。
一方、ジャングル奥地に住む謎の呪術師役を演じるのは、『ノルウェイの森』(2010年)、『ヘルタースケルター』(2012年)、NHK大河ドラマ『八重の桜』など話題作に縁のある水原希子。「記念すべき最後の作品で、重要なキーパーソンになるような役柄を演じさせていただくことに少しプレッシャーを感じていました」と胸の内を明かし、「しかし、現場に入るとすぐに堤監督の世界観に入ることができ、レギュラーのみなさんのおかげで自然に"トリック"の世界に染まることができました。実際に映画になった時にどのようなキャラクターが出てくるのかすごく楽しみです」とコメントを寄せている。
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