Apache OpenOffice Communityは7月24日(米国時間)、「Apache OpenOffice 4.0」を公開したことを発表した。同コミュニティのダウンロードサイトから無償で入手できる。

OpenOfficeは、Apache OpenOffice Communityが開発するオープンソースのオフィススイート。元々は、1999年に独StarDivisionを買収した米Sun Microsystemsが、同社の所有する「StarOffice」のソースコードを2000年に公開し、OpenOffice.orgというプロダクト名で開発を始めたことを起源とする。その後、米OracleによるSun Microsystems買収に伴い、OpenOffice.orgの主要開発者が離脱して「LibreOffice」の開発に着手。しばらくして(2011年6月)OracleがOpenOffice.orgをApache Software Foundationに寄贈し、現在のかたちに至る。

Apache OpenOffice 4.0の目玉は、「Sidebar」と呼ばれる新機能。編集画面の右側にプロパティを確認できるSidebarが表示され、細かい編集が容易に行えるようになっている。Slidebarは、IBMから提供された「Lotus Symphony」のコードを取り込み実現された。

OpenOffice 4.0の画面。右側のプロパティ部分がSidebar

Sidebarの種類

そのほか、新たに3言語をサポートし、対応言語が22になったほか、Microsoft Officeとの互換性が高まり、約500のバグ対応などの変更が施されている。

なお、Apache OpenOffice Communityは、OpenOfficeのロゴを変更したことも発表している。新ロゴ採用にあたっては、イテラティブにデザイン作業を繰り返し、40のロゴが5万人以上のユーザーによって評価されて最終決定に至ったという。

新しくなったOpenOfficeのロゴ