OpenOffice.org - The Free and Open Productivity Suite

OpenOffice.orgコミュニティでながらく役職についてきた3名がOOoコミュニティ評議会からの離脱を発表したが、これに続いてドイツ語セクションの開発者達も次々と離脱を発表した。総勢30名を超えるとみられており、今後もさらに増えると予測される。OracleがOpenOffice.orgコミュニティに求めるものは、これまでOOoの開発に参加してきた開発者にとって自由度が少なすぎると判断したようだ。

OpenOffice.orgはSun Microsystemsのサポートのもとで開発が継続されてきたが、SunがOracleに買収されてから、OOoコミュニティとOracleの関係は良好とは言いがたいところがあった。そうした状況に不満を持つメンバーはより中立の組織としてThe Documents Foundation (TDF)を設立。OpenOffice.orgからLibreOfficeを派生。OracleへTDFへの参加を求めるとともに、OOoの名称を譲ることを求めていた。

しかしOracleはこの申し出に対し、意見の相違があるとしてOOoコミュニティからTDFメンバーの離脱を要求。主要メンバーの離脱を受けて、ほかの開発者も離脱を表明し、LibreOfficeへリソースが集まりつつある。Google、Red Hat、CanonicalなどがすでにTDFのサポートを表明しており、次期UbuntuにはOpenOffice.orgではなくLibreOfficeが搭載される見通し。