計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは7月23日、最大8タップのディエンファシス機能を搭載した28.4Gbpsマルチプレクサ「Agilent M8061A 28.4Gb/sディエンファシス・オプション付き2対1マルチプレクサ」を発表した。

同製品は、次世代サーバ、ストレージシステム、データセンタネットワーク用機器向けレシーバやSerDesの特性評価を行う研究開発エンジニアやテストエンジニア向けの製品で、高性能ビットエラーレートテスタ「J-BERT N4903B」に搭載されているパターン発生器のビットレートを高めるものとなっている。

IEEE 802.3 100GビットEthernet、CFP2、OIF CEI、32Gファイバチャネルなどの最新の規格では、25Gbpsもしくはそれ以上のNRZ(ビット転送ごとに電圧を0に戻さない方式)のビットレートが一般的となっているが、25Gbpsのレシーバの設計・テストにおいては、マージンが非常に厳しいという課題に直面しており、再現性の高い測定、および十分な設計マージンの実現には、高い確度を有する測定器が必要となっている。

同製品は独自の内蔵8タップディエンファシスにより、送信機のディエンファシスやチャネルをエミュレートし、損失を補償できるため、J-BERTから印加されたジッタとは別に、1/2クロック周波数ジッタの印加を行うことが可能となっている。また、独自の妨害干渉波入力機能を内蔵しているため、信号劣化などを引き起こす可能性のある外付けパワースプリッタが不要となっており、これらの活用により、高確度かつ再現性に優れた測定結果が実現できるという。

さらに、14Gbpsを超える次世代コンピュータ用バスやデータセンタ向けI/Oの特性評価に適しており、J-BERT N4903Bとの併用により、ループバックトレーニングシーケンスの発生も可能だ。また、DCカップリング出力により、レベルドリフトなく、アンバランスなビットパターンを発生することができるほか、PCI Expressなどにおいて必要となる、電気的なアイドル状態に切り替える機能も搭載している。

加えて、既存のJ-BERTにも接続可能であり、これにより投資を抑えながら、28Gbpsの測定環境へと拡張することが可能になるという。

なお、価格はUSB接続付き2スロットAXIeシャーシを含んで約490万円(税別)から。すでに販売を開始しており、出荷開始は10月予定している。

アジレントの28.4Gbpsマルチプレクサ「Agilent M8061A 28.4Gb/sディエンファシス・オプション付き2対1マルチプレクサ」