テュフズードジャパンは6月28日、Visa payWave(ビザ ペイウェーブ)の名称で知られる非接触IC決済サービス向け携帯端末機器の認証試験所として、日本国内で初めて認定されたことを発表した。

スマートフォンの普及によりNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)対応の非接触IC決済サービスが拡大していくと期待されている。非接触IC決済にはType A、Type B、FeliCaなどがあるが、Visa payWaveはType A/B方式の決済サービスの1つで、現在国内で主流のFelicaとは異なり、海外でも使用可能な規格だ。

今回の認証試験所認定により、国内市場のみならず海外市場向けに携帯端末機器を開発するメーカーは、Visa Mobile Contactless Level 1試験を国内で完了することができるようになる。

また、Visa payWave向け認証は携帯端末機器とクレジット決済端末の両方において必要なため、テュフズードジャパンでは、すでに先行して提供してきたクレジット決裁端末で要求されるEMV Contactless Terminal Level 1、Level 2試験サービスも提供している。

さらに、携帯電話等に組み込まれる加入者認証用チップ(SIMカードなど)に必要な試験であるGlobal Platform試験およびVMPA試験(Visa Mobile Payment Application)サービスも年内をめどに開始できるように準備を進めているとしている。

なお、テュフズードジャパンでは、認証試験や認証取得に向けた技術ミーティングやデバック試験なども含めて、携帯端末機器の開発メーカーに対する広範囲なサポートを提供していく予定としている。

認証試験の風景イメージ