ルネサス エレクトロニクスは6月27日、同社100%子会社であるルネサス モバイル(RMC)のモバイル事業の方向性見直しを行った結果、第4世代ワイヤレスモデム(LTEモデム)技術に関する新規開発および拡販を停止し、当該事業からの撤退を決定したと発表した。
同社は2010年11月にNOKIAのモデム技術開発部門を買収し、LTEモデム技術の製品化を行ってきたが、想定以上に市場環境が厳しい状況となり、ルネサスグループとして中核事業への経営資源の集中を進めるべく、今回の決定を行ったという。
これにより、フィンランド・ヘルシンキのルネサス モバイル・ヨーロッパ、インド・バンガロールのルネサス モバイル・インド、中国・北京のルネサス モバイル北京の3社が12月末をめどに事業停止となる予定。
なお、ルネサスでは、第4世代以前の旧世代モデム関連製品および顧客に量産納入中の製品については供給を継続するとしているほか、RMCが営む自動車向け情報システム事業および産業機器向け事業については、今後、さらに中核事業としてその運営に注力していく方針としている。