米国エネルギー省はこのほど、中部電力と大阪ガスが、2017年からのLNG調達を予定している米国フリーポート社の「フリーポートLNGプロジェクト」について、自由貿易協定(FTA)未締結国向けの輸出許可を発行した。

「フリーポートLNGプロジェクト」では、フリーポート社が保有・運営する米国テキサス州のフリーポートLNG受入基地において、液化設備を2系列建設し、シェールガスを含む天然ガスの液化加工を行っていく予定。液化設備能力は、1系列当たり年間約440万トンを見込んでいる。

フリーポートLNG基地所在地(出典:中部電力Webサイト)

中部電力と大阪ガスは2012年7月、「フリーポートLNGプロジェクト」第1系列における天然ガス液化加工契約を、フリーポート社の子会社との間で締結していた。

今回、フリーポート社が輸出許可を取得したことで日本への輸出が可能となり、2017年中の天然ガス液化加工事業の開始に向けて大きく進んだ形になる。

フリーポートLNG基地写真(出典:中部電力Webサイト)

中部電力と大阪ガスは、米国産LNGの調達を通じて、供給ソースの分散および価格指標の多様化を図っていくとともに、仕向地制限のないLNGの拡充による柔軟性の高い調達を目指していくとしている。