Jetty provides an HTTP server, HTTP client, and Servlet container. |
Jettyブログにおいて、Jettyに対して新しく「SPDY-SPDYプロキシ」の機能と「SPDY-HTTPプロキシ」の機能が追加されたことが伝えられた。「Jetty SPDY to HTTP Proxy」の説明によれば特にSPDY-HTTPプロキシ機能の活用が期待されるとしており、同機能を用いることでSPDYに対応していないアプリケーションもSPDYの恩恵を受けることができるとされている。
SPDYはGoogleが開発を進めている通信プロトコル。HTTPの代替を狙ったプロトコルで、HTTPよりも高速に通信できるとされている。GoogleはGoogleの提供するWebサービスおよびChromeブラウザでSPDYを使用しており、対応していないクライアントに対してはHTTP/HTTPSでサービスを提供している。JettyのSPDY-HTTPプロキシ機能を活用すると、SPDYに対応していないアプリケーションでもSPDYの利点を利用できるようになる可能性がある。
ファイアウォールや社内ネットワークなどで特定のプロトコルのみの使用が認められている場合など、ChromeブラウザのようにSPDYに対応したアプリケーションを使っていても、SPDYによる通信は利用できない。こうした場合にも、SPDYが許可されたポイントにJettyを配置することでSPDYの恩恵を受けつつ、社内ネットワークもそのまま活用するといったことができる。
Jettyは100% Javaベースで開発されているオープンソースのHTTPサーバ/Servletコンテナ。軽量で高速に動作するといった特徴がある。最新版ブランチの最初のリリースとなるJetty 9.0.0は3月8日(ニュージーランド時間)に公開され、現在のところ4月17日(ニュージーランド時間)に公開された「Jetty 9.0.2」が最新リリース版となる。