The University of Auckland

ニュージーランドオークランド大学の研究者らは、地球と類似した惑星を探索する新しい方法を提案した。ケプラー宇宙望遠鏡および世界中の研究機関が保有している望遠鏡から得られる重力マイクロレンズ効果の測定結果を利用することで探索を実施するというもので、発見できる惑星の数は1000億のオーダーになるだろうとしている。

地球のように恒星の回りに存在している惑星を観測しようとした場合、恒星の光によって惑星の存在を観測することができない。このため、何らかの間接的な方法を使って惑星を探索する必要がある。間接的な探索方法としては、たとえば重力レンズ効果などがあるが、地球と同じような惑星では質量が小さすぎて重力レンズ効果での観測は期待できない。地球のようなサイズの惑星を探索する場合、最近は重力マイクロレンズ効果が利用されている。

重力マイクロレンズ効果を使った観測は世界中の研究機関で取り組まれており、日本もニュージーランドと共同でMOAプロジェクトといった取り組みを行なっている。今回オークランド大学の研究者らから提案された探索方法が実現した場合、これまでとは桁違いに多くの地球に類似した惑星が探索できることになる。