電気自動車の開発販売を手がけるグリーンロードモータースは、開発を進めてきたEVスポーツカー「トミーカイラZZ」の新デザインを発表した。グランフロント大阪の「ナレッジキャピタル」内にショールームを開設して実車を展示し、予約受付も開始する。
同社は京都大学発のベンチャー企業として2010年に設立された。京都府の部品メーカーとの共同開発を通じて、伝説のスポーツカー「トミーカイラZZ」をEVとして復活させるべく活動を続けてきたが、ついにデザインが決定し、販売が秒読み体制となった。
「トミーカイラZZ」は12年前にガソリン車として販売された伝説的なモデルで、公道も走れるレーシングカーとして、いまなお多くのファンを魅了している。日本が生んだライトウエイトスポーツとして、海外の評価も高い。EVとして復活するにあたり、その開発は大手自動車メーカー出身のチーフエンジニアの下、当時のトミーカイラのエンジニアが集結して行われた。今回発表された新デザインも当時のデザインチームが担当したものだ。
開発、生産が行われる京都には自動車部品メーカーが多く、同社ではこうした地の利を生かした「京都生産方式」で同車を生産する。この生産方式は金型やロボット溶接機などの高価な設備が不要で、大規模な設備投資が必要ないという。
完成車両は4月26日に開業するうめきた・グランフロント大阪の「ナレッジキャピタル」内ショールームに展示される予定。同時に予約受付も開始する。なお、販売開始時期や車両価格についてはまだ発表されていない。