JPCERT コーディネーションセンターは、「Adobe Flash Player」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。

対象となっている製品とバージョンは、「Adobe Flash Player 11.6.602.168 およびそれ以前 (Internet Explorer 9以前、Mozilla Firefoxなど)」「Adobe Flash Player 11.6.602.167 およびそれ以前 (Internet Explorer 10)」「Adobe Flash Player 11.6.602.167 およびそれ以前 (Google Chrome)」。これらには複数の脆弱性があり、遠隔の第三者が細工したコンテンツをユーザーに開かせることで、Adobe Flash Playerを不正終了させたり、ユーザーのPC上で任意のコードを実行させたりする可能性があるとのこと。

こうした危険を回避するため、アドビ システムズが提供する対策済みの最新版へアップデートすることが推奨されている。最新版の詳細およびダウンロードは、Flash Player ダウンロードセンターから。また、自身のPCにインストールされている製品バージョンは、アドビ システムズWebページの「Version Information」にて確認可能だ。

なお、Windows 8用「Internet Explorer 10」および「Google Chrome」には、標準でFlash Playerが同梱されている。Google Chromeは、アップデート時にFlashPlayerが自動更新され、「Internet Explorer 10」についても、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供される。注意したいのは、メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用する点。そのため同社は、常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用の更新も併せて確認するよう促している。