NTTドコモは1月30日、2012年4~12月期の連結決算を発表した。それによると、営業収益は前年同期比6.2%増の3兆3,708億円だった。一方、利用料金の割引や事業拡大に伴う費用が増大したために営業利益は同5.6%減となる7,022億円にとどまった。四半期純利益は同5.5%増の4,164億円。

パケット収入は1兆4,769億円(前年同期比7.7%増)、総販売数は1,757万台(同14%増)、スマートフォン販売数は969万台(同75.2%増)、Xi契約数は868万(前年度末比290%増)となった。Xi契約数に関しては計画を上回るペースで増加しており、1月9日の集計では900万契約を突破したという。スマートフォンの販売収入と、それに伴うデータ通信収入が拡大している傾向がうかがえる。

冬モデルの発売により、伸び悩んでいた純増数も回復傾向にある。2012年10月に7,200増、11月に4万800減を記録した純増数は、12月に23万5,100増へと転じた。MNP(携帯電話番号ポータビリティー)利用による顧客の流出に関しては2012年10月に19万件、11月に21万2,000件を記録したが、12月には13万2,000件にまで減少した。

今後の取り組みとして、デバイス面では「スマートフォンラインナップの最適化・訴求力強化」を、ネットワーク面では「LTEにおける競争優位性の徹底構築」を、サービス面では「基本サービスの強化、新領域の着実な拡大」を掲げる。NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏は「ドコモを取り巻く競争環境は依然として厳しい状況。できるだけ早期の利益回復に努め、今期の営業利益見通し8,200億円の達成に向けてより一層取り組みを強化していきます」とコメントしている。

(記事提供: AndroWire編集部)