富士フイルムは1月30日、レンズ一体型デジタルカメラ「FinePix SL1000」を発表した。発売は2月23日で、価格はオープン。推定市場価格は45,000円前後となっている。

「FinePix SL1000」

最大焦点距離1,200mm(35mmフィルム換算時)の超望遠レンズを搭載する50倍ズームモデル。画質劣化を抑えたデジタルズームを行える超解像技術と合わせれば、100倍相当までのズームが可能となる。レンズは12群17枚構成で、高性能な非球面レンズやEDレンズを効果的に配置することにより、50倍ズーム時でも少ない収差で高画質を実現した。また、フジノン独自の多層コーティング技術「スーパーEBC」を施すことで、ゴーストやフレアを抑えた撮影が可能となっている。なお、望遠時に発生しやすい手ブレ対策としてはレンズシフト式手ブレ補正機構を搭載。

0.2型・約92万ドット表示の電子ビューファインダー(EVF)が備えられており、望遠時にブレを抑えやすいスタイルで撮影可能。レンズ鏡筒部分にズーミング用サイドレバーが配置されており、ファインダーを覗いて右手をシャッターに掛けたままでも、ズーミングが可能となっている。ファインダーの視野率は約97%(撮影時)だ。

撮像素子には裏面照射型CMOSセンサーを採用。最大でISO12800撮影に対応し、暗い場所での撮影にも強い。また、AF最短0.2秒、起動0.9秒、撮影間隔0.9秒、最速10コマ/秒の高速連写など、ストレスの少ない撮影を行える。

動画撮影機能も充実しており、フルHDでの60コマ/秒記録や、480コマ/秒のハイスピード動画撮影が可能。動画記録時のシーン認識機能も備えられており、撮影環境に応じた最適設定で思い出を残すことができる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,620万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射型)、レンズの焦点距離が24~1,200mm(35mmフィルム換算時)、開放F値がF2.9~F6.5、対応感度がISO100~ISO12800(ISO6400、ISO12800選択時は記録画素数に制限あり)となっている。背面のモニターは約92万ドット・3型の液晶方式。

利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応)および内蔵メモリで、動画の記録形式はMOV(H.264)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)。

バッテリーは専用のリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影枚数は約350枚。

本体サイズはW122.7×D122.6×H88.6mm、重量は本体のみで約619g、付属電池とSDカードを装着した状態で約659gとなっている。

フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)