カシオ計算機は29日、ストレスフリーでサクサク撮れるデジタルカメラ「ハイスピードエクシリム」のラインナップを拡充。光学18倍ズームレンズを搭載し、広角25mmからの撮影が可能な「EX-ZR700」を発表した。ホワイト/ブラック/ブラウン/ピンクの4色を用意。2月8日より発売し、価格はオープン。店頭予想価格は50,000円前後。

ホワイト

ブラック

ブラウン

ピンク

タイムラグ、ピンぼけ、手ブレを限りなく"ゼロ"に近づける「TRIPLE ZERO」を開発テーマに掲げたモデル。高速処理を行うリコンフィギュラブルプロセッサと2次元描画をスムーズに行うベクターグラフィックコアで構成される「EXILIMエンジンHS Ver.3」を搭載。起動は1.4秒、オートフォーカスは0.18秒、レリーズタイムラグは最短0.26秒と高速で、待たされる感覚がなくスムーズに撮影を行える。

今回のEX-ZR700では、サクサク撮影とパスト連写(過去から現在までを随時連写)を組み合わせ、1回のシャッターで3枚を撮影・保存する「トリプルショット」が加わった。これにより、"撮りたい瞬間を逃さない"機能に磨きがかかっている。

レンズシフト式の手ブレ補正機構を採用。シャッタースピード換算で2段分、「HS手ブレ補正」時で5段分の手ブレ補正効果がある。レンズは光学18倍ズーム(35mm換算25-450mm)で、超解像技術のプレミアムズームにより、解像感を保ちつつ最大36倍までズームできる。さらにHDズームとデジタルズームを併用することで、画像はVGAサイズになるものの最大286.9倍までズーム可能。液晶モニタは約92万画素の3.0型、撮影モードの選択はモードダイヤルで行う。

撮影機能は、高精度なオートモードの「プレミアムオート PRO」、フォーカス位置をずらしながら連写・合成して手前から背景までピントが合った写真に仕上げる「全焦点マクロ」、一眼レフカメラのようなぼけのある撮影が行える「背景ぼかし」など多数を搭載。

そのほか、白飛びや黒つぶれがなく見たままの写真を撮る「HDR」、最高感度ISO25600で高速連写・合成してほぼ暗闇でも明るく撮影する「HSナイトショット」、局所的にコントラストや彩度の強度を変化させる「HDRアート」、8種類のフィルタ(トイカメラ/ソフトフォーカス/ライトトーン/ポップ/セピア/モノクロ/ミニチュア/フィッシュアイ)が使える「アートショット」などを利用可能。「アートショット」のフィルタは動画撮影時でも効果がある。

「ワイドショット」機能では、カメラを動かしながら自動で高速連写・合成することで、超広角撮影が可能。また、最大360度のパノラマ画像を撮影できる「スライドパノラマ」や、ワンシャッターで3枚撮影する「トリプルショット」など、ハイスピード連写性能を使ったユニークが機能が多い。撮影しながら液晶画面の一部で画像を表示・確認できるミニレビュー表示機能も搭載する。

主な仕様は、撮像素子が有効1,610万画素の1/2.3型CMOS、手ブレ補正はレンズシフト方式、連射は最大30枚/秒、最短撮影可能距離は約4cm～。ISO感度は80～3200で、HSナイトショット時は最大でISO25600、動画撮影時はオートになる。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(30fps)。レンズの焦点距離は25～450mm相当(35mmフィルム換算時)、解放F値がF3.5～F5.9。

記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードのほか、約52.2MBの内蔵メモリが利用可能。東芝の無線LAN搭載SDメモリーカード「FlashAir」や、Eye-Fiメモリーカードにも対応する。バッテリは専用リチウムイオン充電池(NP-130)で、CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約470枚。本体サイズはW107.4×D30.7×H60mm、重量は約222g(電池およびメモリカードを含む)。