堤真一が主演を務め、2013年6月15日に公開を迎える映画『俺はまだ本気出してないだけ』の音楽を、インストゥルメンタル・アコースティック・ギターデュオのGONTITIが担当することが14日、明らかになった。

映画『俺はまだ本気出してないだけ』の音楽を担当するGONTITI(左)、公開されたメインポスター

今回のコラボは、福田雄一監督が映画『無能の人』の音楽を手掛けたGONTITIにほれ込んだことがきっかけ。リードギター担当のゴンザレス三上は、「映画の中身が何だかとても面白いので、僕らも普段あまり出さない"本気"を出してしまいました」と語り、「タイトルにそぐわずにスミマセン」とコメント。サイドギター担当のチチ松村は、「福田監督から、現代版『無能の人』を作りたかった、と聞いて試写を見てみたら、これがめちゃくちゃ面白かった」と経緯を明らかにし、「僕たちの音楽で、少しでも色を添えることができたらと、うれしく思っています」と意気込んだ。

音楽担当アーティストの決定のほか、メインポスターも公開された。15日から全国の映画館(一部劇場を除く)で掲出されるこのポスターは、堤真一が筆を持って漫画原稿執筆に取り組む様子がアップで描かれ、一見すると本気を出しているかに見えるが、チラシ裏ではあっという間にやる気をなくして寝転ぶ姿が掲載。そのほかポスターには、10代、20代、30代の主人公シズオを演じ分けた姿と、チラシにはシズオのダメっぷりがベスト5形式で描かれている。

映画『俺はまだ本気出してないだけ』チラシ裏

本作は青野春秋の同名漫画を映像化したもの。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミス連発。そんなダメ男・大黒シズオ(41歳)を、俳優・堤真一が演じる。さえない日々が続いていたシズオだったが、ある日「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ」と宣言する。

(C)青野春秋・小学館 / 「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会