TwitterにおいてInstagramの写真が適切に表示されなくなっている。Twitterのステータスページによると、InstagramがTwitter Cardsのサポートを無効にしたことが原因で、Instagramの写真のトリミングなどがCards機能で正常に反映されない。

Instagramコンテンツのレンダリング問題を報告するTwitterのステータスページ

The Vergeによると、パリで開催中のLeWebカンファレンスでTwitter Cards統合停止の理由を聞かれたInstagram CEOのKevin Systrom氏は、Web上でInstagramコンテンツを利用する場としてユーザーにInstagram.comを推奨する考えを示したという。Instagramは長くスマートフォンで利用するサービスだった。そのためWebページでInstagramコンテンツを閲覧する方法の1つとしてTwitter Cardsをサポートしたが、今年11月にWebページを通じてInstagramコンテンツを公開・共有できる「Web Profiles」の提供を開始していた。

写真の加工・共有のInstagramとマイクロブログのTwitterは、互いのネットワークを交わらせながら共に成長してきた。ところが強大になったTwitterとFacebookの対立が強まり、FacebookがInstagramを買収したことで、TwitterとInstagramの関係も変化し始めた。

TwitterがAPI利用ポリシーの改訂に乗り出し、その過程で今年の夏にInstagramの「(Twitter上の)友人を探す」機能がTwitterによってブロックされた。11月にInstagramがWeb Profilesで自らWeb版サービスを提供し始め、そして今回のTwitter Cards統合の無効化である。「友人を探す」をブロックされたInstagramの意趣返しとも受け取れる。

Instagram、Twitterともに自分たちのWebサイトにおいてこそ最高の利用体験をユーザーは受け取れると主張している。結果的に、それぞれがコンテンツを囲い込んでユーザーを引き込む争いが激化し、サービス連携による利便性が薄れている。