Analog Devices(ADI)は、5mmの沿面距離の20ピンSSOPパッケージを採用した小型絶縁型DC/DCコンバータ「ADuM501/6010/521x」、および「ADuM621x」として合計8製品を発表した。

これらのコンバータは、同社独自の絶縁DC/DCコンバータ技術「isoPower」を搭載することにより、モジュールベースの競合ソリューションよりも基板スペースを小型化するだけでなく、150mWの出力パワーを実現している。

またADuM521xとADuM621xは、独自のデータアイソレーション技術「iCoupler」を2チャネル集積しており、これにより、フォトカプラベースに比べ、基板スペースを最大75%節減することが可能。

いずれの製品も、100Mbpsのデータ転送レートを実現しつつ3.15Vから5.25Vの間で調節可能なほか、規定された絶縁電源を実現している。また、ADuM5010とADuM521xは2.5kV rms(1分間)の定格絶縁を提供するほか、ADuM6010とADuM621xは3.75kV rms(1分間)定格絶縁の提供、ならびにVDE 0884-10強化アイソレーションの認証も取得済みだという。さらにADuM521xとADuM621xは、iCouplerを組み込むことで、フォトカプラを不要にできることから、部品点数の削減と簡素化、そして設計スピードや信頼性、そして効率性の改善が可能になるという。

なお、これらの製品は、いずれもすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は1.54ドル(米国における販売価格)から、となっている。また、同社では今後、小型で低コストのisoPower技術を用いた、これらの製品のクワッドチャネル製品の投入も予定しているとしている。

ADuM521xファミリのパッケージイメージ