パーソナルメディアは、組込機器向けリアルタイムOS「PMC T-Kernel 2」上で大容量のexFATファイルシステムを提供する「exFAT for PMC T-Kernel」を開発したと発表した。2012年10月31日より出荷を開始する。

exFAT(Extended File Allocation Table)は、Microsoftが開発したファイルシステムで、SDXC(SD eXtended Capacity)カードなど32GBを超える大容量メディアをサポートしている。最近のデジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯音楽プレーヤ、フォトフレーム、監視カメラなどでは高画質、高音質化が進んでおり、写真や動画、音楽をはじめとする大容量のデータを高速で処理することが求められている。今回、開発した「exFAT for PMC T-Kernel」は、T-Kernel搭載の組込機器上で、このようなデータを含む大容量ファイルの取り扱いが可能となる。

「exFAT for PMC T-Kernel」は、FAT12/16/32/VFATやBTRONファイルシステムをサポートするPMC T-Kernel Extensionのファイル管理機能のオプション機能として提供され、システムディスクドライバを介してexFAT形式の大容量メディアにアクセスする。exFATのフォーマッタも合わせて提供されるため、パソコンがなくても、T-Kernel搭載の組込機器上でexFATのフォーマットができるほか、SDXCカードで利用する場合は、exFATと合わせてSDXCドライバも提供されるという。

「exFAT for PMC T-Kernel」の構成図