Cypress Semiconductorは、同社のプログラマブルシステムオンチップ「PSoC 1」のアーキテクチャ用統合開発環境(IDE)の新バージョン「PSoC Designer 5.3」を発表した。

同バージョンは、30個以上の新規または改良されたユーザーモジュールが搭載された、アイコンで表示される無料のバーチャルチップとなっている。これらを使用して複数のICやシステムインタフェースを1個のPSoCデバイスに集積することができるほか、PSoCのデザインをより素早く容易にする多くの新機能が組み込まれたという。

追加された新たなユーザーモジュールには、ガス検知用アナログフロントエンド(AFE)、ファンコントローラ、電圧シーケンサ、SMBusスレーブ、サーミスタインタフェースなどがある。これらのユーザーモジュールは、デザインにアイコンをドラッグ&ドロップして使用することが可能。ユーザーモジュールは、あらかじめ検証およびキャラクタライズされており、ユーザーが自分のデザインに合わせてその機能をカスタマイズできるよう、データシートが添付されている。こうしたユーザーモジュールは150個以上含まれており、「PSoC 1」デバイスのデザインを素早く容易に行うことができると同社では説明する。

加えて、PSoCを用いたシステム設計を簡素化する自動配線機能が新たに追加されたほか、検索可能なデバイスカタログ、改良されたGUI、ユーザーモジュールのカスタマイズの容易化、プロジェクトアーカイブ機能なども搭載されたという。