住友商事は10月10日、三菱重工業と共同でインドネシアのジャカルタ近郊の幹線鉄道電化・複々線化工事を総額約210億円で受注し、インドネシア運輸省鉄道総局と契約に至ったと発表した。
この案件は、日本政府からインドネシア政府へ供与される特別円借款により実施される鉄道プロジェクトで、ジャカルタ首都圏のブカシ線(マンガライ~ブカシ~チカラン)を電化・複々線化するというもの。マンガライ~ブカシ間(15キロメートル)では、ジャワ幹線鉄道(長距離線)とジャボタベック鉄道(通勤線)の線路共用を分離・解消することで運行効率化を図る。
工事の対象はマンガライ駅の架線改良やブカシ~チカラン間(17キロメートル)の電化工事、全線の既設信号の置き換え、変電所建設などとなっており、完成は2016年末を見込んでいる。