住友商事の100パーセント子会社であるサミットエナジーは、エンタープライズ秋田と共同で、秋田県男鹿市において男鹿風力発電を設立し、28.8MWの風力発電所を新設すると発表した。本発電所は2012年10月に着工し、2014年末の完工を予定している。

案件の概要は次のとおり。

設置場所 秋田県男鹿市
発電規模 28.8MW(三菱重工製 2.4MW×12機)
事業主体 男鹿風力発電株式会社(SPC)
資本金 4億円
出資比率 サミットエナジー 95%、エンタープライズ秋田 5%

住友商事の中国・内蒙古自治区での風力発電事業 資料:住友商事

サミットエナジーグループでは、東北地方における新たな風力発電所の開発にむけ取り組みを進めてきたが、男鹿市を拠点とする加藤建設グループであるエンタープライズ秋田との協業にて、本年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed in Tariff、以下、FIT制度)施行を受けて実現にいたった。

住友商事は、1990年代後半からの電力自由化の流れを受け、サミットエナジーグループを通じ、電力小売事業や再生可能エネルギー電源の開発にも力をいれてきた。現在は、茨城県鹿嶋市および山形県酒田市所在の二か所の風力発電所や、新潟県糸魚川市所在の日本最大級のバイオマス発電所(50MW)のほか、2箇所の火力発電所も運営している。本件ではこれまで培ってきた事業経験から得た知見を活用し、安全で安定的な操業を行う。