Freescale Semiconductorは、自動車大衆車向けスマートカメラの開発に向けて、CogniVueの画像認識処理(ICP:Image Cognition Processing)の知的財産(IP)に関するライセンス契約を締結したと発表した。

スマートカメラは、パターンの認識、検出、分類のアルゴリズムにより自動車の周囲の物体や人を検出し、その距離を計測して、衝突の危険があることをドライバに警告することができる。Freescaleは、画像認識処理を車載カメラで実現する先進ドライバアシスタンスシステム(ADAS)向け新プロセッサを2012年中に供給を開始する予定で、CogniVueのAPEX IPを利用すれば、車載カメラを通して周囲の状況を把握して、物体の有無を判断したり、その物体を特定したりすることが可能になる。

CogniVueは、インテリジェントイメージング向けのフルプログラマブルな並列処理IPを提供している。スマートカメラを通して映像と画像の取り込みや分析、描画を処理する製品は、車載視覚システムやスマートビデオモニタの市場で利用されている。CogniVueのAPEX技術では、画像と映像の情報を取り込むだけではなく、1つの光景からアプリケーションに必要な情報を抽出し、その画像データを解釈して、抽出したデータに基づいて判定を行ったり処理を実行したりすることができる。