富士通セミコンダクター(FSL)は、同社8ビットマイコン「New 8FXファミリ」に、LCD制御機能を搭載し、1.8V~5.5Vまでの電圧範囲に対応した64ピン品「MB85770シリーズ」12製品ならびに80ピン品「MB95710シリーズ」12製品を新たに追加したことを発表した。

MB85770シリーズは最大で224画素に、MB95710シリーズは最大で228画素のLCD表示制御が可能なほか、マイコン内部で動作クロックを生成するCR発振回路や、電圧降下を検知する低電圧検出回路、アナログコンパレータ回路、血圧計に不可欠なイベントカウンタなどを内蔵しており、これにより外部部品の発振器やリセット用ICなどを削減することが可能となっている。。また、CR発振回路の精度は±2%の発振精度に対応しているという。

さらに10万回書き換えが可能な高性能フラッシュメモリ(最大60KB)を搭載。プログラム実行中もデータの書き換えが可能なため、外部E2PROMの削減も可能だという。同フラッシュメモリはセキュリティ機能も搭載しているため、外部からの不正な読み出しによるプログラムの流出も防止することも可能だ。

なお、2シリーズともにすでにサンプル出荷を開始しており、サンプル価格はフラッシュメモリ60KB、RAM容量2KBのMB95770シリーズ品「MB95F778LNPMC1-G-SNE2」で170円、同容量のMB95710シリーズ品「MB95F718LNPMC-G-SNE2」で190円となっている。

MB95770シリーズとMB95710シリーズのパッケージ外観

MB95770シリーズとMB95710シリーズの各種型番とメモリ容量などの概要