キングソフトは8月22日より、これまで容量2GB(友だち招待で最大10GB)で提供していたオンラインストレージサービス「KDrive」(ケードライブ)の無料利用容量を、最大50GB(登録時30GB)に増量し、ラインナップにMac版アプリ「KDrive for Mac(β)」を新たに追加すると発表した。
無料で利用できる「KDrive」は、新規登録時に30GBからスタートし、ログイン後、チェックインボタンのクリック、友だち招待のほか、「KINGSOFT Office」のシリアルナンバーを入力するなど無料容量を追加する各種サービスにより、最大50GBに増量できる。
Mac版アプリ「KDrive for Mac(β)」 は、インストールするとコンピュータ内に同期フォルダが作成され、Mac上で作成した文書や写真をアップロードすれば、iPhone、iPad、Android向けの「KDrive」専用アプリから閲覧でき、iPhoneアプリ「KDrive」との連携により、ユーザーは、iPhoneからアップロードした写真やメール添付ファイルをMac上で編集、閲覧できる。
また、同社はiPhoneアプリ「KDrive」、「KDrive for Android」のほか、Windows向け「KDriveクライアントソフト」の新バージョンも発表。
iPhoneアプリ「KDrive」では、iPhoneで撮影した写真がローカルに残ることなくオンラインストレージ上の「クラウドアルバム」に自動アップロードされる「クラウドカメラ」が搭載されたほか、iPhoneアプリ「KDrive」及び、「KDrive for Android」の「クラウドアルバム」では、オンラインストレージ上の写真をフォルダごとにアルバム化、サムネイル表示で閲覧できるようになった。
そのほか、iPhoneアプリ「KDrive」、「KDrive for Android」、PC向け「KDriveクライアントソフト」の各アプリにおいて、「パブリックリンク」が行えるようになった。「パブリックリンク」は、ファイルそのものにURLを設定し、誰でもそのURLを使ってダウンロードできるサービス。
また、Windows版「KDriveクライアントソフト」では、ファイルの管理、操作機能としてナビゲーションパネルを搭載し、ファイルを選択すると「共有」、「バージョン管理」、「パブリックリンク」を選択できるシンプルなユーザーインタフェースとなったほか、7日前までのファイルの変更履歴を管理、復元できる「バージョン管理システム」が搭載された。
なお、有料の容量追加サービスとして、1年版の30GB(6,000円)、50GB(9,600円)、100GB(18,000円)のほか、月額プランとして、30GB(500円)、50GB(800円)、100GB(1,500円)が用意される。
キングソフト 代表取締役社長 沈海寅(シン カイイン)氏は、無料容量拡大の狙いを、「ユーザーに使ってもらうことが大事で、使ってもらうことで新しいニーズが出てくる」と語り、利用者拡大にあると説明。そして、現在15万人いる会員数を年内に100万人に拡大したいと述べた。
また同社は、今回「KDRIVE」のAPIも公開しており、これにより、今後はアプリや他のサービス、ハードウェアとの連携を進めていくという。