米Microchip Technologyは8月6日(米国時間)、同社のSerial SRAM製品に容量512Kbit/1Mbit、転送速度80Mbpsの製品として「23A512/1024」および「23LC512/1024」の4製品を発表した。

これらの製品は5V電源で動作するものにで、これにより産業向けや自動車向けに容易に利用可能と同社は説明する。このSerial SRAMはquad-SPI(SQI)プロトコルを利用する場合に最大80Mbpsの転送速度を利用可能となっており、zero write-cycle timeをサポートするとしている。

また同社は、「23LCV512」および「23LCV1024」という512Kbitならびに1MbitのNVSRAMも併せて発表している。こちらはバッテリバックアップを利用して不揮発性メモリとして利用可能であり、dual-SPI(SDI)プロトコルにより、最大40Mbpsの転送速度を利用可能である。

今回発表された6製品は、8pinのSOIC/TSSOP/PDIPパッケージで提供される。4つのserial SRAMの価格は1万個発注時に1個1.16ドルからとなっている。23A1024および23LC1024はすでに量産出荷を開始しているが、23A512/23LC512に関してはサンプル出荷のみ開始しており、量産出荷は2012年10月の予定である。

またNVSRAMの2製品については、価格は1万個発注時に1個1.32ドルからで、サンプルならびに量産出荷は2012年10月を予定している。

MicrochipのSerial SRAMとNVSRAMのパッケージイメージ

Serial NVSRAM「23LCV1024」のピン配置図