キヤノンは7月23日、「EF-M」レンズシリーズの「EF-M22 F2 STM」および「EF-M18-55 IS STM」2製品を発表した。キヤノン製レンズの新ラインナップとなる製品。発売は9月中旬で、希望小売価格はEF-M22 F2 STMが30,000円、EF-M18-55 IS STMが35,000円(いずれも税別)となっている。

「EF-M22 F2 STM」

「EF-M18-55 IS STM」

2製品とも、同日発表のミラーレス一眼「EOS M」専用に新開発した「EF-M」マウントに対応するレンズだ。撮像素子からレンズのマウント部分が短い「EF-M」マウントの構造に合わせた設計がなされている。

EF-M18-55 IS STMは、ショートバックフォーカスを活かしつつ、非球面レンズ3枚の効果的な配置により、ズーム全域で高画質を実現する。また、レンズの配置やコーティングを最適化することで、フレアやゴーストも抑えられている。

さらに、AF用アクチュエーター(駆動装置)をカメラ側のAFアルゴリズムに最適化することで、高速AFが可能なうえ、静止画撮影時にシャッター速度換算で4段分の補正が可能な手ブレ補正機構(IS)を搭載している。

一方のEF-M22 F2 STMは全長わずか23.7mmとコンパクトなパンケーキレンズ。ガラスモールド非球面レンズ(1枚)などにより、F2という非常に明るいレンズとなっている。また、描写力に優れており、至近端の周辺部まで解像感があり、高コントラストな写真を撮影することができる。

最短撮影距離が0.15mと短く接写に強いことも、EF-M22 F2 STMの特徴。最大撮影倍率0.21倍だ。

2本のレンズとも、7枚羽根の円形絞りを採用。ボケ味のある写真を撮影するのに最適なレンズとなっている。

その他の主な仕様は、次の通り。 EF-M18-55 IS STMは、レンズ構成が11群13枚で、最小絞りが22-36(1/3段ごとの場合)、最短撮影距離が0.25m(ズーム全域)、最大撮影倍率が0.25倍(55mm時)、フィルター径が52mm、サイズが最大径60.9×全長61mm、重量が約210g。EF-M22 F2 STMは、レンズ構成が6群7枚で、最小絞りが22、最短撮影距離が0.15m、最大撮影倍率が0.21倍、フィルター径が43mm、サイズが最大径60.9×全長23.7mm、重量が約105gとなっている。

「EF」レンズ用アダプターも発表

「マウントアダプター EF-EOS M」

また、「マウントアダプター EF-EOS M」も同時発表された。こちらも発売は9月中旬で、希望小売価格は12,000円(税別)となっている。

マウントアダプター EF-EOS Mは、EFレンズ用の変換アダプター。「EF-M」マウントに装着することで、60種類を超える豊富なEFレンズをEOS Mで使用できるようになる。

サイズは最大径66.6×全長26mm、重量は約110gだ。

EF-EOS Mを介してEFレンズを装着した状態