Firebug integrates with Firefox to put a wealth of development tools at your fingertips while you browse. |
Firebugワーキンググループは13日(米国時間)、Firebugの最新版となる「Firebug 1.10.0」を公開した。Firebugは、Firefoxで動作するWebページ制作やWebアプリケーション開発向けに提供されているデバッグツール。Firefoxで利用可能な開発ツールはいくつか存在するが、代表的なツールのひとつとしてFirebugがよく挙げられる。
Firebug 1.10は、Firefox 13.0から16.0までがサポート対象となっており、Firefoxの下位バージョンでFirebugを利用する場合は、Firebug 1.9を使用する。Firebug 1.9はFirefox 5.0からFirefox 13.0までがサポート対象となっている。
Firebug 1.10における新機能の詳細は「hacks.mozilla.org」で紹介されている。Firebug 1.10.0における主なハイライトは次のとおり。
- 再起動せずにFirebugの利用が可能に
- ロード遅延の解消
- Cookieの表示や管理が行えるCookieマネージャの導入
- コマンドエディタに構文のハイライト機能をサポート
- 自動補完機能の改良
- CSSプロパティをトレースできる機能を追加
- "help"コマンドの追加
- カスタムフォントファミリを検査できるWebフォント宣言のリンク機能
- @importルールのメディアクエリのサポート
- HTMLエンティティの表示を変更できる新しいオプションの追加
- CSSカラーの表示を変更できる新しいオプションの追加
- メニュー項目の改善
- CSS擬似クラス「focus」のサポート
- バックフォワードキャッシュからHTTPリクエストを表示
- CSSルールを削除できる機能の追加
FirefoxではWebデベロッパ向けに開発ツールの標準搭載を目指しており、すでにFirefoxのオーロラ版(Firefox 15)に開発ツールや開発向けの機能が組み込まれている。このツールは順調に開発が進めば、8月末に公開予定のFirefox 15に搭載されることとなる。今後は簡単なWeb開発ではFirebugをインストールせずに、Firefox標準の開発ツールで済ませられるケースが増えていくかもしれない。